親の介護が気になりはじめた方へ。
孤立感の解消や、介護者の負担軽減のために「デイサービスってそもそも何?」という疑問にやさしくお答えします。サービス内容や費用、利用条件、訪問介護との違いまで、初めてでも安心して理解できるよう、基礎から丁寧に解説します。

孤立感の解消や、介護者の負担軽減のために「デイサービスってそもそも何?」という疑問にやさしくお答えします。サービス内容や費用、利用条件、訪問介護との違いまで、初めてでも安心して理解できるよう、基礎から丁寧に解説します。
デイサービスは、介護保険制度上の区分により主に「通所介護」「地域密着型通所介護」「認知症対応型通所介護」の3つに分類されます。
これらは、要介護・要支援認定を受けた方が施設に通い、食事、入浴、機能訓練などの介護サービスを日中に受け、可能な限り自宅で自立した日常生活を送れるように支援するサービスです。
いずれのサービスも、機能訓練や健康チェック、入浴・食事その他の日常生活上の介護を受けられます。自宅にこもりきりで寂しい……といった孤立感の解消や、心身機能の維持、家族など介護者の負担軽減などを目的としています。
デイサービスは、事業所の車で送迎してくれます。デイサービス事業所では、機能訓練や健康チェック、入浴・食事・排泄の介助など、日常生活上の介護を受けられます。
具体的に受けられるサービスは以下のとおりです。
デイサービスの主な役割は以下のとおりです。
デイサービスは、要介護認定(要支援1・2、要介護1~5)を受けた方が介護保険を利用して利用でき、利用者の自己負担は原則1割ですが、一定以上の所得がある場合は2割または3割となります。一方、所得の低い方や、1ヶ月の利用料が高額になった場合は別に負担の軽減措置が設けられています。
デイサービス事業所へ通い、受けられるサービスです。
定員19人以上のデイサービス事業所へ通い、受けられるサービスです。
定員18人以下の小規模なデイサービス事業所へ通い、受けられるサービスです。
定員18人以下で常に看護師による観察が必要な方のデイサービスです。
認知症の方が、少人数で家庭的な雰囲気の中で受けられるサービスです。
(※)認知症対応型通所介護は、要支援の方もサービスを利用することができます。
利用料金は要介護度、利用時間、施設の種類、地域によって異なりますので、最寄りの施設にてあらかじめご確認ください。
いずれも原則として要介護認定(要支援1・2、要介護1~5)を受けた方が対象です。介護保険が適用され、自己負担は原則1割(所得により2割・3割)ですが、ショートステイは食費・居住費などの実費負担が加わります。
利用者が日帰りで施設に通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどの支援を受けます。
(参考:厚生労働省「介護サービスの種類」)
介護職員が利用者の自宅を訪問し、入浴・排泄・食事などの身体介護や、調理・洗濯・掃除などの生活援助を行います。利用者は自宅で生活を続けながら必要な支援を受けられます。
一定期間(数日~数週間)、介護施設に宿泊して、食事・入浴・排泄などの介護や医療的なケアを受けるサービスです。家族の介護負担軽減や緊急時の一時的な利用が主な目的です。
| サービス名 | 利用場所 | 利用形態 | 主な目的・特徴 |
|---|---|---|---|
| デイサービス | 施設 | 日帰り・通い | 生活支援・機能訓練・交流 |
| 訪問介護 | 自宅 | 訪問 | 身体介護・生活援助 |
| ショートステイ | 施設 | 宿泊(短期間) | 一時的な介護・家族の負担軽減・緊急対応 |
入浴、食事、排泄などの介助や、健康チェック、機能訓練(リハビリ)などを受けることができます。
同世代の利用者やスタッフとの交流、レクリエーション活動を通じて孤立感の解消や認知症予防につながります。職員と一緒に体や頭を使ったゲームをしたり、生花や将棋、囲碁など、レクリエーションや趣味を楽しむ場を提供しているところもあります。
利用者がデイサービスを利用している間、家族は介護から一時的に解放され、心身のリフレッシュができます(レスパイトケア)。
専門職による運動や栄養、口腔機能の向上プログラムなども用意されており、心身の健康維持に役立ちます。
体調や身体状況によっては、施設までの移動が負担に感じられることがあります。
日帰りサービスのため、夜間や長時間の介護が必要な場合には対応できません。
他の利用者と一緒に過ごすことが苦手な方には、ストレスとなることもあります。
利用者目線では心身機能の維持・向上、社会的孤立感の解消、他者との交流の促進。介護を行う家族にとっては休息の時間(レスパイトケア)となり介護負担の軽減につながる点がメリットと言えます。
一方、デメリットとしては費用負担や、集団生活・サービス内容が本人に合わない場合があることなどが考えられます。単に“預かるだけ”にならないよう「サービス内容や施設環境が個々のニーズに合っているか」「他の利用者との交流」「スタッフとの関係性」などを考慮してサービスを選んでください。
デイサービスに通うには下記の条件を満たしている必要があります。
デイサービスは、「要介護認定」または「要支援認定」を受ける必要があります。要介護1~5の認定を受けた方は、介護保険制度のデイサービス(通所介護)を利用できます。要支援1・2の認定を受けた方は、「介護予防・日常生活支援総合事業」などの枠組みで利用できます。
なお、65歳以上の方と40歳~64歳で医療保険に加入し、厚生労働省が定める特定疾病(例:脳血管疾患、関節リウマチなど)に該当する方は、要介護認定の申請をすることができます。
デイサービスは、事業所が用意する送迎車で自宅と施設を往復するため、送迎範囲内に自宅があることが利用の条件となります。
高度な医療ケアや常時医療的管理が必要な場合、一般のデイサービスは利用できない、または必要な医療ケアの内容によっては利用できる施設が限られることがあります。医療ニーズへの対応は各事業所で異なるため、利用前に確認しておきましょう。
デイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)は、デイケアが医師の指示のもとで専門的なリハビリテーションを主目的とする医療的サービスであるのに対し、デイサービスは日常生活の支援が主目的であるという違いがあります。

デイサービスは、明日から利用したい!と思っても、すぐに利用できるわけではありません。要介護・要支援認定を受けるためには、区役所(高齢・障害支援課)に申請をすることが必要です。
地域包括支援センター(地域ケアプラザ等)等に代行してもらうこともできます。 地域ケアプラザのページでは、お住まいの住所から、担当する地域ケアプラザを検索できます。
地域ケアプラザや区役所に「自宅での困りごと(掃除、洗濯、調理、買い物、入浴、排せつ、食事など)」を相談します。
区役所に要介護認定の申請をします。申請には介護保険被保者証が必要です。かかりつけの医療機関名、医師名などがわかるもの、これらに加えて、40~64歳までの方は、医療保険証等が必要です。
認定調査と主治医意見書の内容をもとに、審査判定し介護度が決まります。
認定通知書は郵送で届きます。
ケアマネジャーを選び、ケアプラン作成を依頼します。
ケアマネジャー選びは、地域ケアプラザや区役所でも相談できます。
ケアプランをもとに、サービス事業者(介護サービスを提供する会社)と契約します。
サービスの利用が始まります。
認定がお済みの方も、契約の手続きが必要になるため、少しでも気になったら早めに担当のケアマネジャーや地域ケアプラザに相談してくださいね。
デイサービスは高齢者の自立支援と家族の介護負担軽減を両立できる重要な選択肢です。今回の内容を踏まえて、実際の利用を検討したり、地域の施設を調べるなど、一歩踏み出す行動につなげてみてください。